Mt. FUJI WOOD PROJECTは、持続可能なものづくりを目指し、富士山麓ひのき(富士ひのき)を活用した木製品開発プロジェクトです。

富士山麓ひのき(富士ひのき)という自然の恵みと先端技術を融合させ、新しい価値と体験を創造すること。それが私たちの使命です。
「ものづくりの豊富な経験」と「確かな技術」で、持続可能なものづくりを実現し、人々の生活をより豊かにする製品をお届けいたします。

アナログ要素を持つ自然素材と先端テクノロジーであるデジタル技術をかけ合わせると新しい価値や体験が生まれます。
デジタル加工技術を駆使して檜を美しく加工し、デザイン性と機能性を兼ね備えた唯一無二の製品づくりを実現しています。

接着剤や塗装剤等の化学的な材料を使用せず、自然素材(無垢の檜)のみを使用し、そのまま土に環ることができる環境に優しい製品を作り出し、木のぬくもり、木の風合いや手触りをそのままに、安心安全もお届けしています。

日本は国土の多くが森林に覆われている森林大国です。しかし、近年、森林の荒廃が深刻な問題となっており、環境や生態系に多大な影響を及ぼしています。これは、富士山及び富士山周辺の森林でも例外ではありません。

Mt. FUJI WOOD PROJECTは、従来の建築材料としての利用だけでなく、新たな付加価値を製品に与えることで木材の利用価値を高め、健全な自然環境を維持できる仕組みを作り出します。

世界文化遺産に登録された富士山及び富士山周辺の環境保護につなげ、また、富士山が育てた豊富な森林資源を活用し、経済も循環させていく。
Mt. FUJI WOOD PROJECTは、環境と経済のサイクルを、付加価値の高い製品開発によって作り出し、みなさまのもとへお届けしています。

富士山麓ひのき(富士ひのき)オリジナルグッズ1

富士山麓ひのき(富士ひのき)オリジナルグッズ2

富士山麓ひのき(富士ひのき)オリジナルグッズ3

富士山麓ひのき(富士ひのき)オリジナルグッズ4

富士山麓ひのき(富士ひのき)オリジナルグッズ7

富士山麓ひのき(富士ひのき)オリジナルグッズ9

高度な技術力

Mt. FUJI WOOD PROJECTは、電機メーカーにて宇宙開発に携わったエンジニアの率いる技術チームです。
そのものづくりのバックボーンを活かし、持続可能なものづくりと無垢の檜のみでどのようなものづくりができるのか真剣に考え抜き、独自の製造手法を開発しました。
宇宙のものづくりはそのほとんどが手作業。そのものづくり思想の多くが木製品でも活かされています。

美しさや品質を追い求めすぎれば過剰となり、コストを重視しすぎれば低品質となり、どちらとも実用性がなくなってしまいます。
私たちは、大きさ、厚さ、デザイン、加工技術、強度、手触り、使い勝手、コスト、品質等、すべてのバランスを追求しました。
その結果、特殊なオリジナル工程を生み出すことに成功し、檜の持つ本来の良さをそのままに、檜のみでも驚くほど美しい製品を作ることができました。

無垢の檜にこだわる理由

「木が反る」と書いて「板」という漢字になります。反らない木はありません。
木の板には「表」と「裏」があり、それぞれの伸縮率の違いから木が含む水分量の変化に応じて反りや戻りを繰り返します。
この現象は「木の調湿特性」(木の呼吸)と呼ばれます。
また、木には繊維方向があり、縦方向と横方向で強度が異なります。薪が簡単に割れるのはこの繊維方向の特性によるものです。

木材には部位によって「柾目」と「板目」という種類があります。
「柾目」は反りが少ない反面、強度が弱くなります。一方、「板目」は強度が強いですが、反りが大きくなります。
一般的に、コースターなどには柾目が使用されることが多いのですが、柾目には強度が低いという欠点があります。
そのため、微細な透かし彫りや複雑な加工には適せず、柾目が常に最良の選択肢であるとは限りません。

木材には「調湿特性」という大きなメリットがありますが、一方で反りや曲がりが発生しやすく、「木材が狂う」という扱いづらい性質も持っています。
このため、木材の取り扱いにおいては、アフターサポートのコストを考慮し、狂いによるクレームを回避したい傾向があります。
その結果、木材が扱いやすいプラスチックなどの人工素材に置き換えられるケースも増えています。

このような背景から、接着剤や塗装剤などの化学材料で木を固め、狂いを抑えて強度や耐久性を高めた木材製品が多く開発されています。
これらはもはや「木」とは別物といえるほど加工されたものですが、それらを使用した製品や建築物が多くなりつつあります。
その結果、自然素材そのものである「無垢の木材」に触れる機会は減少しています。

このような状況の中、木が反ったり割れたりする性質そのものを知らない人も増えてきています。
自然素材のみで製品を作る理由には、木のデメリットだけに注目するのではなく、古来から親しまれてきた木の良さを再発見してもらいたいという想いが込められています。
また、接着剤や塗装剤等の化学的な材料を使用せず自然素材のみで作ることは、そのまま土に環ることができる環境に優しい製品となり、持続可能なものづくりに繋がっています。

デジタル加工のデメリットも克服

デジタル加工技術の一つであるレーザー加工は、精密な加工が可能な反面、以下のような多くの課題があります。

  • 余分な焦げやヤニが発生し、レーザー加工周りが変色してしまう
  • 余分な焦げやヤニを取り除こうとすると、仕上がり精度にバラツキが出てしまう
  • 余分な焦げやヤニの除去には、多くの手間とコストがかかる
  • 従来の木工技術とは異なり、焦げやヤニの除去工程では量産が困難
  • 切断面の色移りが発生する
  • 焼き焦げた匂いが強く残る

これらの技術的・コスト的な制約から、市場に流通しているレーザー加工品の多くは、加工後の処理を施していない状態で販売されています。
しかし、処理を省略することで上記の課題が残り、製品の美しさや使い勝手を損ねる結果となっています。
そこで、私たちはレーザー加工の課題を克服するために独自の加工技術を開発しました。
この技術では、以下の点に注力しています。

  • 焦げやヤニを効果的に除去し、コストを最適化
  • 仕上がり精度を追求し、製品のバラツキを抑える
  • 切断面の色移りや焼き焦げた匂いを軽減する特別な処理を実施
  • 無塗装仕上げでも心地よい手触りを実現するための研磨加工を工夫

私たちが手掛ける製品だからこそできる最高水準のクオリティと美しさを是非ご確認ください。